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2013年4月 1日 (月)

離れている親のことを知りたい

 

 テレビで妻が別れた夫のことを子どもに話さないといけないのかという問題があって,僕は話す必要があると思っていたけど,テレビは,話さなくてもよいって言っていました。本当ですか。

 

 私はそのテレビ番組を見ていませんが,私もあなたと同じく,話す必要があると思います。


 
子どもは,自分の親のことを知ることができますし,離れている親と会ったり連絡したりすることもできます。

 このことは,日本をふくむ世界の国々が,「子どもの権利条約」で確認しています
【★1,2】


 
自分は一体どんな人間なのか。

 そのことを,難しい言葉で「アイデンティティ」といいます。

 
アイデンティティは,人が人であるために欠(か)かせないものです。

 特に,子どもから大人になるころは,自分がどんな人間なのかを考える,自分さがしをする時期です。

 
そして,「親が誰(だれ)で,どういう人か」を知ることは,人が自分のアイデンティティをかたちづくっていくために,必要なものなのです。

 だから,親のことを知りたいと思う気持ちは,まったくおかしくありません。

 むしろ,とても大切な気持ちです。


 
ただ,育ててくれている親が,別れたもう一人の親のことをあなたに話さないようにしているのは,あなたのことを思ってのことかもしれません。

 
そう感じるからこそ,あなたのほうから,「離れている親のことを知りたい,話を聞かせてほしい」とは,なかなか言い出しづらいと思います。


 市役所や区役所は,家族の情報を「戸籍(こせき)」というものでまとめて管理しています。

 その「戸籍」をむかしにさかのぼっていくと,あなたの親のことがわかることが多いです。


 でも,いきなり戸籍を取り寄せたりするのではなく,まずは,育ててくれている親に,自分の気持ちをきちんと伝えることが大切だと思います。

 育ててくれていることへの感謝の気持ちとあわせて,「もう一人の親のことを知りたいんだ」という気持ちを,伝えてみましょう。


 どうやってその気持ちを伝えればいいか,弁護士や回りの大人と一緒に,考えてみませんか。


【★1】 児童に関する条約7条1項「児童は…できる限りその父母を知りかつその父母によって養育される権利を有する」
【★2】 児童に関する条約9条3項「締約国は,児童の最善の利益に反する場合を除くほか,父母の一方又は双方から分離されている児童が定期的に父母のいずれとも人的な関係及び直接の接触を維持する権利を尊重する」

 

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